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Another works(アナザーワークス)の評判はどう?フリーランス向けの仕事紹介がなぜ無料なのか

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こんにちは。採用やキャリアのかかりつけHRドクターです。

 

私は現在、フリーランス・複業ワーカーとして働いています。

会社員の頃は、人材会社で転職サービスを扱いながら、Webライターとして副業を経験してきました。

 

複業・副業者やフリーランスに仕事紹介をしてくれるサービスが増えてきたので、今回は2019年9月にリリースされたばかりのAnother works(アナザーワークス)の登録方法のご紹介とともに、複業・フリーランス向けサービスを選ぶときのtipsを書き残しておきます。

 

 

※本記事の情報は2020年3月4日時点のものです
→9月27日追記しました。

 

複業/副業・フリーランス向けの仕事紹介サービスができた背景

副業解禁や働き方改革の後押しがあり、会社員でありながらも副業にチャレンジする人や、フリーランス個人事業主や兼業ワーカーなど)が増えてきました。

 

いざ「副業をしたい!」と思っても、副業用の仕事をどうやって探したらいいかわからない、という壁にぶつかる方が多いです。

 

スキルや実績がありフリーランスデビューしたとしても、営業がうまくできないせいで、安い案件ばかり請け負って自爆してしまうフリーランスも後を絶ちません。

 

このような副業希望者・フリーランスのために、「仕事を探しやすくするプラットフォームサービス」や、「具体的な案件を紹介してくれる人材紹介型のサービス」が続々と生まれました。

 

複業/副業・フリーランス向けの仕事紹介サービスを使う人が覚えておくべきPOINT

複業/副業・フリーランス向けのサービスは無料で使えるものがまだまだ多いです。

これらのサービスがなぜ無料なのか、きちんと考えるくせを付けて欲しいと思います。

 

 

例)フリーランス向けの人材紹介型サービスの場合

フリーランス向けの仕事紹介を行っているA社があったとします。

フリーランスに対してキャリア相談、希望単価や働き方のヒアリングを行い、希望に合った仕事を紹介。働き始めたあと、業務委託元の企業とトラブルがあったときにいつでも相談ができる(アフターフォローもずっと無料)。

 

この場合、A社はいったいどこからお金をもらっていると思いますか?

 

フリーランスのあなたが働くことになった紹介先企業から、紹介手数料をもらっている可能性が高いです。

もしくは、フリーランス仕事紹介以外の事業でしっかりマネタイズできているため無料にしていることもあります。

 

また、サービスを立ち上げたばかりのため、最初は認知度アップ・集客を頑張らなくてはならない。最初の1年は無料でサービスを提供し、フリーランスがこのサービスを使わなければならない状況(逃げられない状況)になったタイミングで、有料化する計画の場合もあるでしょう。

 

どのようにお金が回っているか見極めつつ過剰な期待は避けて使いこなそう

フリーランス向けの仕事紹介サービスで、キャリアアドバイザーの方に「こういう仕事がほしいんです」と話したとします。キャリアアドバイザーから見ると、あなたとの面談時間で売上が上がるわけではありません。

 

そのため、面談しても無駄なユーザー(紹介する仕事がないフリーランス)には、対応が雑になったり、面談後に音信不通になるケースもあります。

(どんなにあなたが優秀でも、そのサービスで条件のあう求人を保有していなければ仕事紹介のしようがありません)

 

これらの状況を見て、「そのうち有料になるなら使わない!」とか「無料だからまともなキャリア相談ができないんだよね」と嘆いていて良いのでしょうか?

サービスの仕組みを理解した上で、

 

有料になるまではとことん使い倒そう

どうやったら無料ユーザーの私たちに振り向いてくれるのか?

 

 

と自分なりに考えて、行動をしていく方が自分にとってプラスになると思います。

 

Another works(アナザーワークス)の特徴と登録方法(画像付き)

 

ここからは、複業したい人と企業をつなぐプラットフォームAnother works(アナザーワークス)の説明に入っていきます。

 

これが登録用のページです

 

こういったサービスを見るときは

 

・誰がなんのためにこのサービスをつくったのか

・無料、有料になるタイミングは

・どこでマネタイズしているのか(する予定なのか)

・ほかのサービスと比較してなにが特徴か

・どのようなジャンルのフリーランスが使いやすそうか

 

 

この辺りを意識しながら、公式HPを見つつ登録していきます。

 

運営元情報

株式会社Anotherworks

2019年5月に設立しサービスリリースは同年9月。

 

代表取締役CEO

大林 尚朝さん

早稲田大の在学中にリアライブに参画し、その後新卒でパソナの顧問紹介事業で営業を経験。ビズリーチに転職してM&A新規事業に関わる。

 人材業界の方がこの経歴見ると、いろいろ想像ができますね。

 

誰がなんのためにこのサービスをつくったのか

「挑戦するすべての人の機会を最大化する」というメッセージをコーポレートサイトにかかげています。

 

既存の人材紹介モデルで「1人1社」の世界観ではなく、「1人複数社」という形で、雇用機会の最大化と人の挑戦の場を引き伸ばしていくことをイメージされているのではないでしょうか?

(この辺は大林さんとお会いする機会があれば聞いてみたいです。※今のところ一切面識はありません笑)

 

無料・有料になるタイミングは?マネタイズは企業からーSaaS型ビジネス

どこでマネタイズするのかな?と探してみたところ、こんなプレスリリースを発見しました。

 

anotherworks.co.jp

 

この文中にはこのように料金が掲載されていました。

 

サービス概要:SaaS型複業マッチングプラットフォーム
プラン: スタンダード(¥30,000/月)、プレミアム(ご相談)
リリース日:2019年9月2日(月)

 

今流行りのSaaSモデルですね。

人材紹介モデルだと、1人の採用成約で年収の30%です。

 

業務委託(複業・兼業ワーカー・フリーランス)を採用するたびに、年収の30%なんて払っていられないですよね。

 

月額3万円さえ払っておけば、スキル経験のある社会人を「必要なときに必要な期間だけ業務委託で採用できる」というモデルです。ここの収益さえきちんと上がれば、サービス利用者のフリーランス側はずっと無料で使えるでしょう。

 

(急に有料になったらしんどいですけど笑)

 

つまり、一定数の企業がAnother works を認知し利用を始めないと、ユーザーであるフリーランス側のメリットはさほどないです。ということで、企業の採用担当者さんにおすすめしてみて、リアクションを見てみようかなと思います。

 

企業と直接契約するので仲介手数料が引かれない

多くの求人紹介プラットフォームは、プラットフォームを利用するときに手数料を引かれます。

複業・フリーランス向けのサービスとして、代表的なクラウドワークスやランサーズの手数料は20%です。どれだけ仕事を頑張っても報酬の20%が引かれるのはかなり痛いですよね。

 

Another works であれば、プラットフォームの利用料は無料、そして求人企業と直接契約ができるので手数料が引かれないシステムになっています。

SaaSモデルで、企業から毎月売上をもらっているからこそ成り立つ仕組みです。

 

ほかのサービスとの差別化:登録画面がユーザーに優しい

ここからは、実際に登録する流れをスクショ付きでご紹介します。

わざわざスクショを撮った理由としては、「これはきちんとしたデザイナーさんが作ってるな」と感じたからです。

デザインに関して素人ですが、とっても見やすいし選びやすいし、歩きながらポチポチ入力して3分で終わりました。

 

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Facebookで登録するを選ぶとまずこの画面が出ます

 

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スキルを登録します。私は人事や営業を選択しました。

 

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人事の中で何ができるのか登録します。

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営業の中で得意なことをポチポチ選びます

 

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それぞれのスキルとセットで、企業名と在籍期間を入力します。

 

 

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人事と営業以外に、編集ライターやWeb制作のスキルも登録しました。

ここまでくればあとは働き方の希望を入力して終わりです。

 

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 素晴らしい経歴ですね、というコメントも地味に嬉しいところ。

続けて単価の希望・エリアを選んでいきます。

 

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エリアは細かく選べます

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プロフィールは1文でも入れればOKですが、この手のものは少しでも検索に引っかかるよう(企業からのスカウトを想定して)さまざまなキーワードを盛り込み入力するのがベターです。

 

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とりあえずTwitterだけ連携させました。

 

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メアドはPCアドレス、かつ普段チェックしているアドレスにしましょう。

 

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取引先企業、自分の所属企業、あまり好きではない企業はここでブロックをしておきます。私はどこも登録していませんが。

 

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終わりました!最後は紙吹雪が舞ってきてテンションがあがる仕様に。

 

登録をしたあとは、求人サイトのようにAnotherworksを利用している企業の求人案件が閲覧できるようになりました。

私は昨日、登録したばかりなので、このあとゆっくりサイトを眺めたいと思います。

 

(ぱっと見、リアライブさんの求人がたくさん出ていたような…)

 

2019年11月25日のプレスリリース時で2000名が登録「どんなフリーランスが使うべき?」

昨年のデータですが、正社員が57%に対しフリーランスが43%となっています。

スキル職種別で見ると、次のようになっています。

 

営業:27.5%

マーケティング:17.1%

エンジニア15.7%

広報・人事:11.5%

エグゼクティブ・コンサル:8.7%

デザイナー:7.9%

制作ライター:7.4%

管理部門:4.1%

 

意外にも営業人材が多く、ライターには穴場のプラットフォームですね。

 

利用企業が増えることを期待して登録をしておこう

現段階では、フリーランスや複業・兼業ワーカーの登録を集めている段階だと思います。ある程度、集客が増えれば利用企業も増えて、仕事を選びやすくなるはずです。

 

営業が苦手なフリーランスの方や、副業はやりたいけどどのような案件が良いか探すのが難しい方は、Anotherworksのようなプラットフォームに登録することから始めると良いのではないでしょうか。

 

 

 

私は、新サービスには登録しつつ、自分の足でも営業を続けたいと思います。