こんにちは。採用・キャリアのかかりつけHRドクターです。
私は2018年頃から、会社員として副業を経験してきました。その後2019年に会社員からフリーランスに転向し、いわゆる複業ワーカー・パラレルワーカーとして働いています。
私は、会社員から個人事業主の複業ワーカーになったとき、会社員時代の収入をキープしたまま、なんとかスムーズにフリーランスの生活を確立することができました。
なぜ自分がスムーズにフリーランス生活を始められたのか、改めて振り返り、備忘録として記事を書いてみようと思います。
フリーになって半年以上たった今、常時6~7件のお仕事を複業できている原点は、会社員を辞めた直後にやったこと、に詰まっていると思っています。
★Part1では、会社員の私がどのようなきっかけで副業を始めたのか、どのような手法で仕事を見つけ、何に困ったのかをお伝えしています。
⇩Part1はこちら
複業の仕事の探し方
フリーランスになると初月の売上が数万円にもならず生活に困窮した、という話がよく出てきます。私は大きく収入を変動させることなく、比較的スムーズに会社員からフリーランスに移行することができました。
フリーランス(個人事業主)になるために、どのくらい何を準備しましたか?と聞かれることがありますが、私は「フリーランスになるために」と考えて準備をしたことはありません。
前職の退職はかなり突発的に決まったため、事前準備を入念に行う時間はありませんでした。(退職を申し出たその日に、じゃあ今日が退職日でいいよねと言われたため準備のしようがありませんでした。笑)
会社員を辞めることが決まり実際に行ったこと
昨年の9月末に会社員を辞めたのですが、その直後に私が行ったことをご紹介します。
1.個人事業主とは何か調べ直し、開業届を作成&提出
2.副業取引先に片っ端から連絡
3.ポートフォリオ(実績)をまとめ企画書作成
4.仕事用のHPやSNSなどパッと見でどんな人か伝わるものを作成
5.求人媒体、仕事探しプラットフォームを使いまくる
6.フリーランスの知人に何でもいいから仕事をしたいと相談
7. 取材を受けた
これらを行うことで、結果的に会社員時代の収入を維持しながら、比較的スムーズにフリーランスへと移行することができました。
ひとつずつ説明していきます。
1.個人事業主とは何か調べ直し開業届を作成&提出
まず、会社員を辞めたその日に、個人事業主の定義について再度調べ直しました。
自分が今から何になるのかわかっていないと、作戦が立てられないからです。
調べているとき、旦那さんの扶養に入りパートや派遣社員として働く、という選択肢も頭をよぎりました。ですが、我が家の収入状況を考えると会社員時代以上に稼がねば…と結論づいたため、個人事業主として届けを出すことを決めました。
その後1週間以内に、パソコンを買い、freeeに登録をして、税制面で優遇される青色申告を選択し、最寄りの税務署に必要書類を郵送しました。
※お金ないのに12万のパソコン買った私は後戻りできなくなった…
2.副業取引先に片っ端から連絡
会社員時代、主にライティングとインスタ運用のお仕事を副業として経験していました。
そこで、過去にお取引したことのある副業先の会社に、クラウドワークス経由で片っ端から連絡をしました。
⇩実際に送った文章はこんな感じ(退職日した当日に送ったもの)
ご無沙汰しております。
以前は大変お世話になり、ありがとうございました。
その後まだライター募集はしていますでしょうか?
実は最近フリーランスになったので、またしばらくライティング業務など増やそうと考えています。
もし案件がございましたら、教えていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
新規案件に連絡するよりも、過去に副業で関わっていた企業さんの方が、話が早いかなぁと思ったので、マッハで連絡をしまくりました。
3.ポートフォリオ(実績)をひたすらまとめ企画書作成
幸いにも、副業先から2社ほどすぐご返信をいただくことが出来ました。
ご返信いただいた元副業先企業さんに「直近の実績を見せて下さい」と求められたので、カフェにこもって3~4時間、一気に過去の実績を洗い出す作業に入ります。
最初は見た目を気にせず、ひたすらGoogleのdocs.にまとめましたが、企画書として見やすくしないと書類選考で落ちるかも?と思い、途中からGoogleスライドで作成をし直しました。
また、この時は「何をやりたいか」ではなくあえて「何ができるか」を重視してポートフォリオ(実績)をまとめるよう心がけていたと思います。
なぜかと言うと、会社員を辞めて翌月の10月末の給与をカバーすることが急務だと考えていたからです。意地でも会社員時代と同じ水準の稼ぎをキープしたかったんですね。
結果的に、すぐに案件をもらえて比較的早くお金を振り込んでもらえそうなライティング案件を中心に探していきました。
ライティング案件が決まり、10月末の収入は何とか大丈夫そうと見えたタイミングで、他の案件にも手を広げてひたすら気になる企業に連絡を入れていきました。
4.仕事用のHPやSNSなどパッと見でどんな人か伝わるものを作成
企画書を片っ端から送り応募をしていくのも良いですが、より効率的に企業から私を探してくれる仕組みを作ろうと考え、SNSやHPの作成に着手しました。
もともと人材業界で求人の仕事をしてきたので、プロフィールを充実させて、補足情報としてSNSやHPを用意した方が、企業からのスカウト率は高くなると考えたからです。
カスタムURLなどはすべて「satsukishigoto」と覚えやすくて単純なものに統一することで、初めて会った人にも「さつきしごとってローマ字検索してください!」と言えるので便利です。
その他にも、「さつきさんと言えば〇〇ですよね」と認知してもらうことが大事だと考えていたので、先輩に「HRドクター」という肩書を付けてもらい、自分のブランディングを意識していったのです。
(こんな画像も自分でデザインして、各SNSのプロフィールページに使用していきました)
そして、いつ誰にどの経路から検索されても大丈夫なように、プロフィールやメインキーワードをなるべく統一、媒体特性を加味した運用をしていこうと考えながら調整していきました。
5.求人媒体や仕事探しプラットフォームを使いまくる
開業届を出し、気持ちを切り替え、ポートフォリオ(実績)やお取引先に見られてもいいSNS、HPを準備したら、あとはひたすら案件紹介のサイトに登録して応募していきました。
実際に登録、使ったものはこちらです。
・クラウドリンクス
・Workships
・CARRY ME [キャリーミー] |ビジネス界にもプロ契約を。
・YOUTRUST
・ランサーズ
・Warisプロフェッショナル | フリーランス女性と企業とのマッチングサービス
その他、名前を忘れてしまったものの登録だけしたサイトも含めると15個くらいは登録していると思います。
注意していただきたいのは、ただ登録をしておけば仕事がもらえるわけではないことです。
私は次の項目を意識して、サービスに登録・利用をしました。
・常に最新情報を更新することを心掛ける
・本名を出せるサービスはなるべく出して本人確認申請をする
・各サービスの利用企業を想定してプロフィールをそれぞれ書き換える(全く同文をすべてのサイトで使わないようにする)
・こまめにログインをする
・いきなり応募しなくてもいいので「いいね」ボタンや「気になる」ボタンを押しまくる
・プロフィール画像も顔出し/イラストのもので使い分け
・一部サイトはあえて名前を伏せて登録してみる
・プロフィールのキャッチコピー、導入文、ボディ部分に何を書くか意識をする
・分かりにくくなるのであれば、あえてすべての実績を書かない
・SNSや自分のHPリンクを貼って誘導する
新しいサイトに登録したら、まずは丁寧にプロフィール欄を入力しますが、プロフィールの書き方を何パターンか試してマーケティングすることが非常に大事だなと思いました。
たとえば、私の経歴をストレートに書くと非常にごちゃついてしまいます。
- 生保営業1年
- カフェ店長1年
- 大手人材営業4年
- 制作/PR/人材系のスタートアップ1年
- 外国籍採用のスタートアップ1年
更に、担当した業務はかなり広いので、職種や経験業務で分けるとさらにややこしいのです。
- 個人営業(無形商材)
- 個人営業(有形商材)
- 店舗アルバイトの育成マネジメント
- 求人広告/転職フェア/Web、紙媒体/採用管理システム/ダイレクトリクルーティングサービスの営業
- 紙媒体やWeb採用ページ、求人ページの制作
- SEOのメディアディレクター、ライター
- 人材紹介のRAおよびCA
- 人材派遣の営業およびコーディネーター
- 自社HPの制作ディレクション、ライティング
- 販促広報(プレスリリース、SNS運用)
- 自社の人事採用
- Web制作ディレクター、SNS企画、プランナー などなど
上記以外にも、スマホアプリの企画もしましたし、外国人スタッフ(日本語一切しゃべれないフランス人)と2人で、動画制作もしました(泣)
スタートアップにいると、マルチに対応し、飛んできたものを即打ち返す必要があったりするんですよね。
残念ながら、これらを全部書いてしまうと「あなたは何者なの?」となってしまいます。
そこで、これらの経験をグルーピングして、自分が見せたいようにまとめ直すことを心掛けました。
職種で見ると、
— さつき@HRドクター👩⚕️採用コンサルタント (@satsukishigoto) 2020年5月2日
-法人個人営業8年
-制作系(ライター・ディレクター)7年
-人事/人材系7年
って無理やりまとめられちゃうw
これはあくまでも一例ですが、自分の経験をてんこ盛りMAXで書いたバージョンと、自分の得意な部分を切り取ったバージョンと、なるべく全部の経験を網羅しつつ1~2個目立つように書いたバージョン…という風に、色んな検索のされ方を想定して、プロフィールを入れていくことが大事だと思っています。
※もし企業の採用担当者さんがいたら私のプロフィール覗いてみてください、最近Anotehrworksとか書き換えてみたんです…。もうちょいブラッシュアップしないとなぁ‥。
⇩
6.フリーランスの知人に何でもいいから仕事をしたいと相談
フリーランスになってやったことで、メンタル面で大変良かったことは、フリーランスの先輩方にあれこれ相談したことです。
私はもともと、フリーランス女性に仕事を発注する側を経験していたので、フリーランスの先輩方とは複数つながりがありました。おかげで相談する相手がたくさんいて、自分は本当に幸せ者だなぁと思ったんです。
けっきょく、仲良くさせていただいてる合同会社MAPSの岩堀社長のSNS運用案件でアシスタントさせてもらったり、大人女子フリーランスのコミュニティDIRECTIONSを立ち上げようという話になりました。
⇩MAPS社の事業内容にちょろっと載せてます。
⇩少しですがnoteマガジンも
変な話、先輩フリーランスたちから大きなお仕事をもらえたわけじゃありません。先輩フリーランスはクリエイターさん(プランナー、カメラマン、デザイナー、コピーライター、エンジニア、コーダーなど)が多いからですね。
ですが、先輩フリーランスの皆さんに、普段お仕事をどうやって回しているのか、家庭とのバランスはどうしているのか。
何に困っていて、どんなモチベーションで働いてるかなどお話する場が持てたため、自分のメンタル面での拠り所となりました。
フリーランスならではの「ぶっちゃけ話ができる」「相談できる」という心理的安全を、フリーランスデビューしてすぐ手に入れた私はかなりラッキーだったのだなと思っています。
7.取材を受けた
うっかり大事なことを忘れていました。
会社員を辞めた直後にやったことで意外と良かったことは、「取材を受けた」ことです。
今だから言いますが、自分を取材してくれるところを探して自分で売り込みました。
⇩たとえばこれ
⇩プロ副さんとか
⇩ふじおかさんの〇〇女子!のメディアとか
第3者からの評価があった方が、安心してお仕事任せていただけるのかなと考えたからです。
複業という働き方のメリットや1日の流れ、困っていること
今回は、会社員を辞めてフリーランスになった直後の動きについてご紹介しました。
この後、2~3か月の間で、常時6~7案件を抱える複業ワーカーとなった私の生活については、また次回ご紹介したいと思います。
(長くなって書ききれなかった…)
★次書く予定
複業という働き方のメリット
複業のデメリット
1日の流れ例
複業だからこそ得られたもの
これから目指すもの