こんにちは。採用・キャリアのかかりつけHRドクターです。
2018年1月、「モデル就業規則」の中にある「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」の文言が削除されました。これをきっかけに2018年は「副業元年」と呼ばれ、多くの会社員が副業を意識する後押しをしました。
私は2018年頃から、会社員として副業を経験してきました。その後2019年に会社員からフリーランスに転向し、いわゆる複業ワーカー・パラレルワーカーとなしました。
今回は、副業とはどのように始めるのか?複業との違いは何か、メリット・デメリットはどのようなものか、実体験をもとにご紹介したいと思います。
- 副業と複業の違い
- ダブルワークと兼業の違い
- フリーランスと個人事業主の違い
- フリーランスとは異なりフリーターはアルバイトで生計を立てる人
- 副業を始めたきっかけと副業案件の探し方
- 副業と会社員の本業をバランス良くすすめるため意識したこと
- 副業でのトラブルは自己責任【クライアントを見る目を養おう】
- 複業フリーランスとなり最初にやったこと
副業と複業の違い
副業とは、会社員の本業の傍らでサブ的に従事する仕事のことを指します。
一方、複業は複数の仕事を同時に並行(パラレル)して進める仕事、その働き方のことを指します。複業して働く人のことを、パラレルワーカー・兼業ワーカーと呼ぶこともあります。
ダブルワークと兼業の違い
また、兼業と似た言葉で、ダブルワーク・掛け持ちという言葉があります。
ダブルワークと兼業はどちらも「複数の仕事を掛け持つこと」という同一の意味ですが、ダブルワークはアルバイトやフリーターなどの非正規雇用者の働き方を表すときに使用されることが多い印象です。
フリーランスと個人事業主の違い
フリーランスとは厳密には「雇用主として独立して、取引先企業と契約を結んでいく働き方」のことを指し、フリーランスとして働く人のことを「フリーランサー」と呼びます。
Freelanceとは、直訳すると自由契約という意味です。
会社員の場合は、一般的にひとつの会社と労働契約を結ぶため、自由に契約ができません。しかし近年の副業解禁の流れが後押しし、会社員でありながらもフリーランサー(自由契約をして複数の仕事口を持つ人)が増えています。
フリーランサーの中で、税務署に「個人事業主の開業届」を提出している人を、個人事業主と言います。個人事業主の開業届を提出すると、確定申告時に青色申告を選択でき、税制面で有利になるのです。
また、フリーランサーの中で個人事業主から法人化する方もいらっしゃいます。
つまりフリーランサーは次の種類があるということです。
この中で私は現在、3の個人事業主として開業届を出しているフリーランサーに当たります。
フリーランスとは異なりフリーターはアルバイトで生計を立てる人
フリーランスは英語のFreelane(自由契約)から来ていますが、フリーターはFree Arbeiterの造語です。アルバイトを英語で表すとPart time job、つまり短時間労働のことです。
フリーターは、アルバイト・パートの中でも、学生と主婦以外の働く意欲のある若者のことを指します。
副業を始めたきっかけと副業案件の探し方
私は2018年頃に、本業のスキルアップと結婚式費稼ぎのため副業を始めたのがきっかけです。
当時、スタートアップのWeb制作会社に勤務をしていて、プランナーとしてWebメディアの運用やLPデザイン、SNS運用など受託をしていました。
私の受け持っていた案件は、企業様のオウンドメディア運営(月に〇本、Web記事書いてWebから集客してね)が非常に多かったため、もっとライティングが出来るようになりたいなと思い、CrowdWorks(クラウドワークス) に登録をしました。
また、この年に結婚式の話が出ていたので、少しでも貯金をしたいと思ったのが副業の最初のモチベーションでした。
副業を始めたころの自分の知識レベルは非常に低かった
CrowdWorks(クラウドワークス) に登録をしたころは、そもそもクラウドソーシングという言葉の意味も知らないレベルでした。
それまでのキャリアで、保険の営業や人材業界での採用支援しか経験がなかったため、
・LPとは
・デザインの基礎
・オウンドメディアとは
・コンテンツマーケティングとは
・記事の校正校閲の方法
・h1h2タグとは
・SEOとは
この辺のキーワードをひたすらググって、本屋で立ち読みし、先輩フリーランサーに教えてもらい、ひたすらインプットを重ねました。
そもそも、この記事でご紹介している「フリーランサー」という言葉についても理解しておらず、仕事で取引するフリーランサーの方々に教えてもらいながら副業をスタートしました。
こんなレベル感だったので、初めて書いた記事はなんとEDMフェスのULTRA JAPANの体験レポート(笑)。そして報酬は、クラウドワークスの手数料を引かれ692円でした。
文字数は1000文字以上のところよく分からず3000文字以上、3時間ほどかかって制作したので、とんでもなく安い価格で請け負っていたことがわかります。
⇩こちら当時、クラウドワークスで応募した文章
【自己紹介】
求人広告営業および求人広告記事の執筆を3年ほど経験しています。
趣味のブログでしたら30分で2000文字ほどのスピード感で執筆可能。
新しい仕事でクラウドソーシングを利用するため、
自分自身のスキルアップに登録したばかりです。
【職務経験・実績・スキル】
社会人歴7年目ですが、基本的にずっと法人営業職に従事。
日中の半分がPC作業。メール提案も多く文章を書くこと自体は慣れていますが
クラウドソーシングでのお仕事は初心者です。
固め記事もエンタメ系も書き分け可能です。
※興味のあるテーマはプロフィールご確認お願い致します。
【案件に関する質問や対応期間】
週1ペースで記事納品を想定。
ボリュームやテーマによります。
グルメイベント、サマソニやウルトラジャパンなどのフェス、花見やBBQ等アウトドア全般、
女性アーティストのライブなどによく行っています。
詳細のご教授のほどお願い致します。
今だったら、この費用感の仕事をお引き受けすることはありませんが、自分も最初は右も左も分からず、チャレンジをしていました。(なつかしい)
副業と会社員の本業をバランス良くすすめるため意識したこと
副業を開始したころは、週に1本2000文字前後の記事制作を受注する程度でした。
しかし、当時の文字単価が1円を切っていたため、このペースだと月1万円も稼げないなと気付き始めます。
そこで、応募する記事ジャンルを広げて、
- 生命保険
- 転職エージェント
- 転職サイト
- 新卒採用
- 中途採用
- 結婚
こんな感じで応募数を増やし、週3本~に案件を増やしました。
すると、今度は納期までに執筆を終えることが苦しくなっていきます。
そこで本業は残業せずぴったり定時にあがり、帰り道そのまま地元のマックへ駆け込み2時間集中してライティングをするとか、朝出社前にスタバに行って30分でも作業をするなどコミットしていきました。
もともと残業は一切しないタイプの人間ですが、仕事後に本気モードでライティングをするのは、なかなか大変だった記憶があります。
それでも、1記事納品・検収されるごとに「今月の売上は○○円です」と目に見えて結果が分かることが非常に嬉しく、やりがいとなっていきました。
振り返ってみると、当時のモチベーションは「結婚資金を1円でも多く貯めたい」と明確な目標があったからこそ頑張れたのだと思います。結果的に、2018年の夏には8万円、年末ごろには20万円副業で稼ぐようになりました。
副業でのトラブルは自己責任【クライアントを見る目を養おう】
すべての副業が順調に進んだわけではありません。
嫌なお客さんに当たってしまうことも何度かありました。
1つ、個人的に嫌だったのは、業務委託契約書を結ぶ前に話していた内容と、契約後に任される仕事量が明らかに違う案件です。
とあるお客様からinstagram運用で「毎週〇〇回数いいねを女性に対して押してください」という条件でオーダーをいただいた時のエピソードをご紹介します。
最初はライティング案件をたくさん受託していた私ですが、当時の会社でインフルエンサーマーケティングや、SNS運用のお仕事をしていました。そこで、自分個人での実績作りをしたいと思い、いくつかinstagram運用のお仕事を受けることにしました。
そんな中、とあるお客様から「毎週決まった数だけ、若い女性の方にいいねを押すだけの簡単なワークです。」とオファーをいただきました。一度顔合わせをした安心感も重なり、そのまま深く考えず案件受託をしました。
すると、開始から1週間ほどたったころに急に顔色変えて企業からこんな連絡が入りました。
「このターゲットには押さないでください」
「これはあまり狙いたくないのでいいね全部外してやり直してください」
「このアカウントは全然だめですね、外してください」
と後出しで非常に細かいレギュレーションを提示され、想定していた作業量との差が激しく、受託価格も安すぎでは?と感じ、トラブルとなりました。
ここで私の落ち度としては、「いいねを〇回押す」という点しか受け止めず、なぜこのクライアントがinstagramを運用するのか目的理解をせず、軽いお金稼ぎだし楽そうでいいやと安易に請け負ったことです。
また、いいねを押すだけ、という甘い言葉を鵜呑みにせず「具体的にどのようなターゲットは〇で、どういったアカウントは避けなければなりませんか?」と自分からレギュレーションを確認しなかった点も反省点でした。
とは言え、企業側の発言も「まずは何も教えないで、あなたがどんなアカウントにいいねを押すのか力を試したかった」とか、「このくらい分かるよね?当たり前でしょ?」というスタンスで、わざと事前に詳細を伝えなかったというような発言が多かったため、結果この契約は白紙となりました。
これを機に、たかが副業されど副業ということで、事前にオファーされる業務内容詳細と求められるレベル、どのくらいの作業が発生するか、費用は適正かをしっかり確認して業務委託契約書を巻き取ることを意識しなくてはと学ぶことができました。
複業フリーランスとなり最初にやったこと
ここからは、フリーランサーの複業ワーカーに進化した過程をお話していきたいと思います。記事が長くなってしまったので、また更新します。
★こんなことを書く予定
複業の仕事の探し方
複業ワーカー・パラレルワーカー向けの仕事探しサイト
複業という働き方のメリット
複業のデメリット
1日の流れ例
これから目指すもの
副業、複業にこれからトライする方、一緒に楽しんで働きましょう!